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学科 メディア学科
年度 2012
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル テレビは誰のためのものか ‐自主制作映像、東日本大震災報道ドキュメンタリー 『1年経った東北の、今』から考えるこれからのテレビ‐
内容  本論文では2012年8月24日から28日にかけて筆者が東北の相馬,奥松島,いわき,石巻を訪れ,被災地の現在の状況をこの目で見るだけでなく,ドキュメンタリー映像として制作した自主映像作品『東日本大震災から1年経った東北の,今』とその視聴者の感想から現在のテレビによる震災報道の問題点を指摘し,震災時などにおけるこれからのテレビの在り方,情報の発信者,受信者の在り方について考察した。娯楽番組だけでなく報道においても視聴率を求めるテレビは偏ったイメージを視聴者に与える。一方でインターネットメディアの台頭はテレビに大きな影響をもたらしている。このような現状から発信者側は視聴率ばかりを重視する現在の放送の仕方ではなく,インターネットメディアとの併存を考えながら,今誰がどの情報を必要としているのかを考えて,発信者側に都合の良い情報ではなく受信者が求める情報を発信しなければならない。そして受信者もインターネットメディアが発展した現在だからこそテレビも利用しながら情報を得て正しく判断しなければならないという結論に至った。
講評 筆者は東日本大震災の被災地である相馬,奥松島,いわき,石巻を訪れ,被災地の状況を映像で記録し被災者の思いを捉えようとした。その中で、大手メディアの多くが大災害の報道に一定のパターンを持ち、その枠組みで報じてきていることに地元に人たちが不満を持っていることを知った。そのことを踏まえ、これからのテレビ報道だけではなく、災害救援と復興支援のあり方への有効な問題提起をおこない、被災地の人たち自身が自分たちの声を発信する必要も指摘するなど、刺激的なビデオ作品ともに既成メディア界への呼びかけともなった。
キーワード1 視聴率
キーワード2 ドキュメンタリー
キーワード3 東日本大震災
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