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学科 メディア学科
年度 2012
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル 現代日本文化の力 ~マンガやアニメから見る日本のソフト・パワーとスマート・パワー~
内容  日本には昔から存在する歴史的文化に対し、マンガやアニメといった近年に生まれた新しい文化が存在しており、海外からもこうした文化は注目されていた。なぜ日本のマンガやアニメ文化がここまで海外に注目され、人気があるのか。その答えは、マンガやアニメの新しい基盤を日本が生み出したからだ。世界では子供がみるものとされてきたマンガやアニメであったのが、誰もが熱中するものへと変化させていった。圧巻の演出、大人が見ても深く考えさせられるようなストーリー性を持つ作品は、まさに日本が発祥の地であったのである。こうしたマンガやアニメといった魅力的な文化を多く持つ日本は、世界の中でもとびぬけたソフト・パワーを持つ国なのだ。多くの外国人がこうした現代日本文化の魅力に惹きつけられているからこそ、それを海外へ売り出そうとするハード・パワーが機能することができる。この文化のソフト・パワーがしっかりと根付いていることにより、金銭的な影響力を持つハード・パワーが活かされるのだ。日本のスマート・パワーとは、ソフト・パワーの強力さがあってこそ、ハード・パワーと相まってその威力を発揮するのだ。
講評 ソフトパワーとは軍事や経済の力ではなく、文化やイメージ力で相手に尊敬の念を抱かせ、交渉や交際を有利に運べる力と技術のことである。筆者は現在の日本の対外イメージの向上には日本の歴史的遺産だけではなく、近年海外でも注目されるマンガやアニメを例にして、それらがなぜグローバルな影響力を持っているかを検証した。その源泉が日本の基層文化にあることを見いだし、海外では子ども相手のものであったものが今や年代を超えたものになっていることに注目した。そのことをヒントに、今後の日本の対外イメージの向上にその他の日本の独自文化を組み合わせれば、スマートパワーとして、より有効な展開が出来ることを説いた刺激的論考である。
キーワード1 アニメ
キーワード2 現代日本文化
キーワード3 スマート・パワー
キーワード4 ソフト・パワー
キーワード5 ハード・パワー
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