詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | アナウンサーの現状と求められるもの |
内容 | 今や番組の顔とも言われ、視聴率をも左右する存在にまでなったアナウンサー。アナウンサー自身の潜在視聴率ランキングとやらの評価までつけられ、生き残りをかけて必死になっている。そんな中、アナウンサーのタレント化が進んできている現状がある。テレビメディア業界の下降傾向から出演者のコストがカットされるようになり、それがアナウンサーへの負担にもなっているからだろう。そして、アナウンサーのタレント化が進むにつれ30代定年説も定着してきている。これから、アナウンサーはどこに向かっていくのだろうか、どんなアナウンサーが求められるのだろうか。過去の人気アナウンサーのことを記してある文献や日本記者クラブ賞を受賞され評価されたアナウンサーの受賞理由を調べ、現在、番組に出演しているアナウンサーを検証し、一般視聴者からの反応から結論を導いた。今回調べて分かったのは、過去の人気アナウンサーはバラエティ番組だけでなく、ニュース・報道番組も担当でき、硬軟両派を任せられるアナウンサーであった。これからは、外見に魅力があることはもちろんのこと、バラエティ番組からニュース・報道番組の両極端をこなせるアナウンス技量を兼ね備えたアナウンサーが求められるようになるだろう。 |
講評 | テレビの視聴者はコンテンツ(番組や記事の内容・構成およびそれらの表現手法)のうち、映像部分にかなりの比重をおいているから、制作者側はニュースに派手な「絵」を用い、語り手として視聴者に「好感」をもたれる人物を配置することになる。そのことが一部でアナウンサーのタレント化進行の行きすぎの背景にある。筆者はそうした現状を各局の語り手を検証して類型化し、そうした人気だけのアナウンサーの格付けが業界の将来に暗い影を投げかけていると指摘した。論点がもうすこし緻密であればベターだが、アプローチの斬新さでカバーされており、興味を引く論文となった。 |
キーワード1 | アナウンサー |
キーワード2 | タレント化 |
キーワード3 | 求められるもの |
キーワード4 | 硬軟両派 |
キーワード5 | |
戻 る |