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学科 メディア学科
年度 2012
ゼミ名 竹内 長武
タイトル 現代のマンガにおける笑いの構造と表現
内容 人間の笑いの本質を理解した上で、実例を交えつつ笑いのパターン分析をすることにより、実際のマンガ制作において応用を可能にすることが本稿のねらいである。笑いは性質によって “smile”と“laugh”の2種類に分類される。“smile”は快によって作られる笑い、 “laugh”は滑稽によって作られる笑いである。単純化して言うなら、「緊張の緩和・構図のズレ・意外性・優越・共有」が笑いの要件である。「緊張の緩和・構図のズレ・意外性」のいずれかを含んでいる物語に触れた場合、人間は滑稽を感じ笑う。また「優越・共有」を含んでいる物語に触れた場合、人間は快を感じて笑う。マンガにおける笑いのパターンは以下の25通りである。1. 本質の誤り2. 関心のズレ3. そぐわないシチュエーション4. イメージ(キャラ)とのギャップ5. イメージ(キャラ)崩壊6. 意味の齟齬7. 不必要8. 暴走9. 伏線回収10. 繰り返し11. 畳みかけ12. ノリツッコミ13. くどい説明14. メタ15. 共感16. パロディ17. 比喩18. 風揄(風刺)19. 絵面20. タッチの変化21. イメージの具現化22. 記号の誤り23. 不条理24. ナンセンス25. ユーモアこれらは近年話題に上った作品およそ2000例から帰納法的に抽出され、導き出されたものである。
講評 マンガにおける笑いのあり方を、パターン化して分類しているところがよい。かなりの量のマンガを引用しつつ、解説を加えている。笑いというものは、なかなか理論化しにくいものであるが、努力して言語化しえた。
キーワード1 マンガ
キーワード2 笑い
キーワード3 法則
キーワード4 滑稽
キーワード5 ギャグ
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