詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | ライトノベルとメディアミックス |
内容 | 売り上げ低下に悩む出版業界の中で人気を高めているライトノベルノベル。ライトノベルの定は一般的には『アニメ・漫画調の絵が表紙や挿絵に用いられた小説』と言われるが、非常に曖昧である。ライトノベルに特徴的なイラストにはマンガ的な表現が多く用いられ、またキャラクターにも極端な性質が設定されていることから、マンガ的な要素を多く含んだ小説であることがわかる。国内にはライトノベルを出版する多くのレーベルがあり、その7割を角川グループホールディングス傘下のレーベルが占めている。国内では人気の高まりがあるライトノベルだが、アジア以外の欧米など海外市場では日本の文化を多く含んだライトノベルが人気を獲得することは非常に困難だと言える。メデイアミックスについて、特に2000年代に入り、ライトノベルが原作として用いられ、涼宮ハルヒシリーズなど人気作品が登場するようになり、ライトノベルが原作となる機会は一気に増加した。効果として、売上数のランキングの上位にはアニメ化された作品が多く登場しており、それらは放送終了後にも高い人気を保持している。アニメ化は作品だけでなく、キャラクターの人気も高め、ファンがつくことで、キャラクター商品としての展開も行いやすい効果もある。ライトノベルはまだ歴史の浅い文化であり、また作家が面白いと思った要素を取り入れる柔軟性のある文化であり、今後どのように変化していくのがが非常に楽しみである。 |
講評 | ライトノベルのメディアミックス化について論じた論文。具体的な作品分析ではなく、その全体像、メディアミックスの歴史と関係性について論じている。現代的なテーマ設定がよい。文章もわかりやすい。 |
キーワード1 | ライトノベル |
キーワード2 | 出版 |
キーワード3 | メディアミックス |
キーワード4 | キャラクター商品 |
キーワード5 | サブカルチャー |
戻 る |