詳細
学科 メディア学科
年度 2012
ゼミ名 竹内 長武
タイトル BL(ボーイズラブ)
内容 マンガ家よしながふみの作品の共通点に、ゲイキャラクターが登場することを挙げることが出来る。少女マンガ誌や青年マンガ誌と、活躍する掲載誌のジャンルも広く、映画やドラマと、メディア化も多く、対象読者層が幅広い。男性同士の恋愛を描くBL(ボーイズラブ)というマンガのジャンルがあり、一部の女子層に支持を得ているが、よしながの作品はBLとは違い、多数の読者層の支持を得ているのは何故なのだろうか。一章では、よしながの著書より何故ゲイが描かれるのか発言を抜き取り、よしながの描くゲイが、BL作品に見られるゲイとは違うことを明確にするため、BL論を取り上げた。二章では、よしなが作品の面白さの根底には、少女マンガの黄金期を築いたとされるマンガ家達の総称「24年組」の影響があるとして、その影響を記述した。三章では、三作品(『西洋骨董洋菓子店』、『大奥』、『きのう何食べた?』)を取り上げ、作中でのゲイキャラクターの描か方や、多数の読者の支持を得ている魅力等を考察した。BLとは違い、他者との関わりの中で生きる現実的なゲイを描くことや、様々な立場のキャラクターを多く描くことで、男女問わず読みやすく、支持される作品となっていた。
講評 ボーイズラブの土壌から出発しながら、特定の狭いファンだけではなく、幅広い読者に受け入れられているよしながふみの作品。その理由は何なのかを、物語の内容、キャラクターに注目して分析した論文。生きた人間がそこに描かれ上質の作品となっているという指摘は納得できる。
キーワード1 ゲイ
キーワード2 BL
キーワード3 腐女子
キーワード4 24年組
キーワード5 少女マンガ
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