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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 心理的契約概念による単身赴任の考察 |
内容 | 本論文では、単身赴任を「有配偶者である雇用者が転勤命令により本拠世帯と世帯分離して単身で居住すること」と定義する。単身赴任は、諸外国にはみられない極めて日本的な労働形態であり、労働者とその家族が家庭生活の面で大きな不利益を被る可能性があることが指摘されている。それでも日本で一般的な労働形態として扱われるようになった背景には、日本的雇用慣行と日本人の教育問題と家族観の存在がある。本論文では、単身赴任が労働者に受け入れられ、その後も会社へのコミットメントや仕事の意欲の低下が起こらないことの要因に、単身赴任者の企業への互恵的意識が存在することを示している。また、その互恵的意識を、欧米を中心に組織と個人を分析する際に用いられる心理的契約の概念を交えながら考察する。最後には、従来の心理的契約が揺らいでいる現代の日本企業と従業員の関係性から、単身赴任のあり方を見直すことの必要性を主張する。 |
講評 | 各自の問題意識に基づき研究に取り組んだ成果が卒業論文のできばえに表れている。今年度は欧文文献を参照した人が何人かいたことは喜ばしい。卒業研究に取り組んで獲得した知見と認識した課題を今後の人生にぜひ活かしてほしい。 |
キーワード1 | 心理的契約 |
キーワード2 | 日本的雇用慣行 |
キーワード3 | 帰属意識 |
キーワード4 | 互恵的意識 |
キーワード5 | |
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