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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 埋橋 孝文 |
タイトル | 障害と健常のはざまで ―障害の社会モデルを越えて― |
内容 | 本論文の執筆動機は、〈障害〉と〈健常〉をカテゴリー化する支配的価値に対する問題意識に基づいている。 そもそも、障害/健常という区分は一見客観的なようで、その時々の経済状況や医療の進歩などによって左右される。 これまでの障害者運動や障害学は、「〈障害〉は社会的に作られるものである」(障害の社会モデル)という斬新なアプローチを生み出し、医学的で個人の問題とされてきた〈障害〉が実は社会的な規範によってカテゴリー化され、〈健常〉という支配的価値によって構築されたものであるということを明らかにした。 本論文では、障害の社会モデルの功績と意義について述べる一方、個々人の身体的経験を考察することの重要性を指摘し、さらに、障害者のみならず、これまで自明視されてきた健常者の身体さえもが社会的・文化的に構築されたものであることを論じる。それによって、障害者/健常者カテゴリーの不安定化を試みたい。 |
講評 | 今回の08年度埋橋ゼミ卒業生のクラスは総勢20名という「大所帯」でした.そのため3年生のときは正直言って一人ひとりに十分目が届きませんでした.それを「挽回」すべく(?),4年生の4月から1回につき2人の卒論発表をインテンシブにやりました.そのときに発見したのですが,それらの発表には優秀なものが多数含まれていました.最終的な産物である卒業論文も全般的にレベルの高いものになりました.TA山村さんの助力も大きかったと思います.各人の卒論寸評については社会福祉学生委員会『同志社福祉研究』No.51(2009年3月発行)をご覧ください. |
キーワード1 | 障害者 |
キーワード2 | 健常者 |
キーワード3 | 社会モデル |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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