詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 男性の非正規雇用者が介護を担う時に生じる問題-ワークライフバランスの観点から- |
内容 | 近年の高齢化に伴い、介護問題が深刻になっている。介護保険で要介護者となっている人は全国で約500万人とされており、10年前と比較すると2倍近く増加している。介護者が精神面・体力面・経済面において多くの負担を背負っていることは、メディアや先行研究等でも多数指摘されている。しかし、これは夫婦であることが前提の考えであり、昨今の未婚者増加で、未婚介護者の負担については、既婚介護者の負担よりも大きくなっていると考えられる。未婚男性の多くは非正規雇用で、不安定な収入が原因で結婚できないと言う。本論文では、介護を支え合っていけるパートナーもおらず、低収入で経済的にも不安のある未婚男性介護者が介護を担う時の困難について指摘している。先行研究と現在の介護休業制度を整理した上で、未婚男性の非正規雇用者が主介護者となるものとし、ワークライフバランスの観点から考察した上で、未婚者・非正規社員でも生活しやすい環境についても考えている。 |
講評 | これまでの介護支援施策が考慮していなかった非正規で働く男性の単身介護者に注目し、その困難について聞きとり調査を交えながら考察している。介護を担う上で家族の支援も得られず、経済的に不安定な介護者は、より一層過酷な状況に陥る可能性が高く、今後確実に増加することが見込まれている。対策が急務であることが分かる。 |
キーワード1 | 未婚者 |
キーワード2 | 非正規雇用 |
キーワード3 | 介護 |
キーワード4 | ワークライフバランス |
キーワード5 | |
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