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学科 産業関係学科
年度 2012
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 製造業における非正規労働者の品質を維持するには
内容  現在、日本の製造業の多くは、非正規社員を生産変動の調整弁とし、人件費削減を目的として外部人材を利用している。そういった中で働く非正規労働者は、モチベーションが低下し、日本の製造業全体の品質を下げていると言われている。ゆえに、日本企業が品質を維持・向上させるためには、非正規社員をどのように使うかということが問題となり、この点について本論文では論じている。
 考察の結果、正規社員としての道を開くことは有効な手段の一つであった。しかし、それ以上に見直さなければならないのは、職場における非正規社員のコミュニケーションの少なさであり、非正規社員を正規・非正規の区別なく巻き込むことが、いかに重要かが浮かび上がってきた。コミュニケーションの少なさ、非正規社員が抱え込む職場での疎外感が、品質の低下につながる要因となり得るため、その点を強調して書いている。これらの考察を、実際の事例に即して検証をしている。
講評 日本型雇用慣行が行き詰り、従来の日本企業が持ち得ていた競争力や優位性が低下する中で、その要因の一つである非正規化の進展も、社員間のコミュニケーションを密にし、企業や仕事に対する愛着を高めるという原点回帰の方法でクリアできる可能性を示した。自らの手で事例にアプローチすることができれば、より良かっただろう。
キーワード1 非正規社員
キーワード2 製造業
キーワード3 正規社員登用
キーワード4 コミュニケーション
キーワード5  
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