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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 非正社員の比率と企業理念運用の関係 |
内容 | 本論文では、非正社員にどのようにして企業理念を浸透させているかという点を中心に、非正社員比率によって企業理念の扱いがどう違うのかという問題意識を据えた。 仮説としては、①非正社員は流動的で会社における影響力が少ないので、研修や企業理念浸透施策があまりなされない、②正社員は勤続年数が見込めるので、研修や企業理念浸透施策がしっかりしている、③非正社員が多い会社では、非正社員に対して最低限現場を回すことのできる教育しかしない、④非正社員が少ない会社では、非正社員の労働環境や仕事内容が正社員とほとんど変わらない、の4点を立てた。その上で、外部ステークホルダー型の企業理念を持つ中小製造業4社に対して聞きとり調査を行った。 調査の結果、企業理念の扱い方と非正社員比率との間には関係がなく、経営者の価値観によるところが大きかった。しかし、どの企業も理念の浸透を考慮しており、仮説③に関して、企業は非正社員に対して、時間やコストのかかりにくい施策を講じ、企業理念を浸透させていることが分かった。 |
講評 | 企業理念の運用に関して、非正社員が視野に入ってくるのは、まさに現場に非正社員が増え、非正社員抜きには業務が立ち行かないという現代ならではのテーマ設定である。企業理念浸透施策の有無にとどまらず、どれだけ浸透したのかを、何らかの形で検証するような方向への発展性が望まれる。 |
キーワード1 | 企業理念 |
キーワード2 | 経営理念 |
キーワード3 | 非正社員 |
キーワード4 | 理念浸透 |
キーワード5 | |
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