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学科 産業関係学科
年度 2012
ゼミ名 寺井 基博
タイトル プロゴルファーという職業について
内容 現在、世界には様々なスポーツが存在するが、スポーツ競技の中には“アマチュア”と“プロフェッショナル”を区別するものもある。その中でもこの論文は、ゴルフにおける「プロゴルファー」について、どのようにすればプロゴルファーになれるのか、どのような職業でどのような生活を送っているのか、以外に周知されていない「プロゴルファー」という職業について詳しくまとめていきたいと考える。1章では「プロゴルファーとは何か」やトーナメントプロ(ツアープロ)とティーチングプロ(レッスンプロ)についてまとめた。2章以降に出てくるワードもでてくるがご容赦いただきたい。2章では日本の各ゴルフ協会についてである。日本ゴルフ協会(PGA)や日本ゴルフツアー機構(JGTO)など男子プロや女子プロ、プロゴルファーはどのような組織が統括しているのかについてみた。3章ではどのようにすればプロゴルファーになれるのか、トーナメントプロ、ティーチングプロそれぞれ詳しくまとめた。PGA資格認定プロテストやクオリファイング・トーナメントの受験資格やかかる費用など細かく記した。4章ではプロゴルファーの収入や生活について記した。この章でもツアープロとティーチングプロで分けて考えた。プロゴルファーの収入の実態にも触れた。最後に5章では直接プロゴルファーにインタビューをして生の声を聞きまとめた。A氏は私の知り合いで快く引き受けてくださった。プロゴルファー人生の一例ではあるが、とても魅力的なインタビューであったと感じている。
 私は大学のゴルフ部で4年間必死に部活に取り組んだ。私が取り組んだゴルフというスポーツのトップにいる「プロゴルファー」について詳しくまとめることができれば良い論文になるのではないかと感じている。

講評 提出論文のタイトルは、「労働契約法の制定過程と労使関係」「職人の技能継承」「ベーシックインカムに対する期待の検討」「日本の人事制度の変遷」「フィリピンの住居政策とパシッグ・リバー・プロジェクトの現状」「奈良県と京都市における廃校利活用の実態と課題に関する研究」等々。一瞥してわかるとおりテーマは自由とした。関心のあるテーマならば全力で取り組むことができるのではないかと考えたためだ。学生への事前指導として、目新しいことを書こうとせずに、自分が選んだテーマについて考え抜いたことを書くように勧めた。
自分の考えを書くといっても、まずは先行研究を読んで、議論の枠組みや主要な論点を把握しなければならない。論文の作法として、他者と自己との見解を峻別しなければならない。すると、複数の学生から同じような質問が寄せられる。先行研究の中ですでに書かれてしまっているので、この上「自分の考え」として何を書けばよいのかという内容だ。答えは明瞭である。先行研究の記述をどのように理解し評価したかを書けばよい。これらの作業そこが分析であり、読み手の考えに他ならない。文献研究が単なるコピー&ペーストとならない所以である。
提出された論文は、実証的なもの、思索的なもの、地道な努力が光るもの、苦悶の跡が窺われるものなど多彩であったが、いずれもそこには「現在の自分」が現れている。確かに、考察が不十分なところや論理展開がやや強引なところなど、荒削りな面はある。しかし、筆者の思いが切々と綴られた部分は、自ずと読む者を惹きつける。それは自分自身との対話の深さによるものだろう。
卒業論文の自分を起点として、社会人として新たなスタートを切ってもらいたい。
キーワード1 プロゴルファー
キーワード2 職業
キーワード3 PGA資格認定プロテスト
キーワード4 クオリファイング・トーナメント(QT)
キーワード5 プロゴルファーの収入
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