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学科 産業関係学科
年度 2012
ゼミ名 三山 雅子
タイトル IT化による仕事と、労働者に求められる能力の変化
内容 近年、私たちの働く環境は急速に変化している。その一因となっているのが情報技術の発達である。情報革命は、農業革命、産業革命に次いで3度目の革命と言われるほどに、私たちの労働に大きな変化を与えた。情報革命によって仕事のあり方が変化したことによって、私たちが社会に出て働く上で要求される能力が、これまでとは変わってきているのではないかと考える。しかし、新卒社員に求める能力として、コミュニケーション能力を1番に挙げている企業が半数を上回っている、という結果がある。確かに、就職活動において専門的な能力が求められていると感じたことはなかったが、現在、入社までに語学やパソコンスキルの習得が要求されている。つまり、コミュニケーション能力が仕事をする上での前提として備わっている上で、パソコン等のITに関する知識も当然に身につけておくことが求められているのではないだろうか。本稿では、まずIT化による働き方の変化を述べ、働く上で求められる能力の変化について論じる。
講評  3人ほどを除いて、卒論にかける時間が圧倒的に少なすぎたと思う。就活は例年と同じく多くの人が夏休み前に終えていた。なのになぜこうも卒論に取りかかるのが遅いのか不思議であった。このように時間が足りないから、各人のテーマに即して調べるべき資料・文献に当たりきれていない人の方が多かった事は、きわめて残念である。また、ネットともに成長してきたような世代だからこそアナログデータ、つまり活字データをきちんと渉猟してほしいと思う。なぜならば、当たり前だがあらゆるデータがデジタル化されているとは限らないのである。そしてアナログデータへのアクセスはネットのように瞬時にとはいかず、時間がかかるのである。以上の二つはデータに関してである。しかし、難はこれだけではない。データに当たりきれていない場合は、往々にしてデータの分析解釈も不十分であった。別な可能性も考えられるのだが、その点について考察されておらず、ある事柄を主張する時の論理の詰めがあまいのである。どうしてこうなってしまうのか。なぜなのかと考えた時、実社会で働くことと大学で勉強することは別物であると考えているのではないかと思い当たった。しかしこれは浅はかな考えだ。確かに産業関係学科で学んだ産業関係を自己の仕事とする人は数少ないであろう。けれども、産業関係を学ぶ為に必然的に身につけた(と思いたい)調べること、調べたことに基づいて言語で論理的に表現すること――卒業論文もその一つである――は、社会に出てからこそ仕事をする上での武器として、必要とされるものであるからだ。たとえばいずれあなた達の中からも、中期経営計画の立案に携わる人達が出てくるはずである。中期経営計画は事業活動の根幹に関わるものだが、この立案自体、調べることと論理的に思考することなしにはあり得ない。そしてその結果は会社で働く人々に跳ね返ってくるという意味では、中期経営計画の立案とは血の出るものである。ちゃんとした卒論が書けないで、まともなプランが立案できるわけがないと思う。そう考えると、大学にいる今は仕事にそのまま繋がっているのである。

キーワード1 IT
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