詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 男性若年非正規社員は本当に正社員になりたいと思っているのだろうか |
内容 | 近年、若者の就業意識の低下によるフリーターをはじめとする非正規労働者が増加している。彼ら非正規社員は、子育てなどで労働環境を離れた後の職場復帰としてのパート、定年退職後再雇用の嘱託社員など、今日の産業社会に大きな役割を果たしている。しかし、新たな雇用の受け皿として注目されている非正規社員だが、これから長く日本の産業社会を支えていくはずの若者までもが雇用の受け皿という名で使われている。産業を支えていくとともに生活を担うため安定した収入を得ていかなければならない彼ら若者が、不安定な雇用のもとでたくさん働いている現状がある。彼らは今の不安定な雇用のもとで働いていることについて、どう考えているのだろうか。彼らの正規で働くことについての展望及び行動について見ていき、その意識を分析した後、どのような問題が彼らに立ちはだかっているのかを、彼らの意識的視点からだけでなく、生活的視点、社会的視点から考察していく。 |
講評 | 3人ほどを除いて、卒論にかける時間が圧倒的に少なすぎたと思う。就活は例年と同じく多くの人が夏休み前に終えていた。なのになぜこうも卒論に取りかかるのが遅いのか不思議であった。このように時間が足りないから、各人のテーマに即して調べるべき資料・文献に当たりきれていない人の方が多かった事は、きわめて残念である。また、ネットともに成長してきたような世代だからこそアナログデータ、つまり活字データをきちんと渉猟してほしいと思う。なぜならば、当たり前だがあらゆるデータがデジタル化されているとは限らないのである。そしてアナログデータへのアクセスはネットのように瞬時にとはいかず、時間がかかるのである。以上の二つはデータに関してである。しかし、難はこれだけではない。データに当たりきれていない場合は、往々にしてデータの分析解釈も不十分であった。別な可能性も考えられるのだが、その点について考察されておらず、ある事柄を主張する時の論理の詰めがあまいのである。どうしてこうなってしまうのか。なぜなのかと考えた時、実社会で働くことと大学で勉強することは別物であると考えているのではないかと思い当たった。しかしこれは浅はかな考えだ。確かに産業関係学科で学んだ産業関係を自己の仕事とする人は数少ないであろう。けれども、産業関係を学ぶ為に必然的に身につけた(と思いたい)調べること、調べたことに基づいて言語で論理的に表現すること――卒業論文もその一つである――は、社会に出てからこそ仕事をする上での武器として、必要とされるものであるからだ。たとえばいずれあなた達の中からも、中期経営計画の立案に携わる人達が出てくるはずである。中期経営計画は事業活動の根幹に関わるものだが、この立案自体、調べることと論理的に思考することなしにはあり得ない。そしてその結果は会社で働く人々に跳ね返ってくるという意味では、中期経営計画の立案とは血の出るものである。ちゃんとした卒論が書けないで、まともなプランが立案できるわけがないと思う。そう考えると、大学にいる今は仕事にそのまま繋がっているのである。 |
キーワード1 | 正規社員 |
キーワード2 | 非正規社員 |
キーワード3 | 就業意識 |
キーワード4 | 適職志向 |
キーワード5 | |
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