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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 日本の若年者労働政策と海外の若年者労働の比較 |
内容 | バブル経済以降日本の景気は低迷し、若者は正規雇用で働きたくても働けず、非正規雇用で働くなど苦しい労働環境にある。25歳~34歳では5.7%、15歳~24歳の完全失業率に至っては8.2%と高い数値になっている(平成24年厚生労働白書)。 「苦しい社会状況の中で日本の若者の労働はいかに不安定な立場に置かれ、企業の使い捨て人材になってしまっているのか、いかにして安定した雇用を確保して社会生活を送らせるべきなのだろうか。社会保障、労働政策が進んでいる外国と比較して何かそのヒントを得られるのではないだろうか」という思いからこの卒論を書くことに決めた。 現在日本政府は非正規労働で働く若者たちに正規雇用に雇用転換するためにどのような政策を行っているのか。また、若者雇用政策に定評のあるヨーロッパの国々はどのような労働政策を行っていて、効果を上げているのか。日本と海外の政策を検証しながら、日本はこれからどのような政策をとっていくべきなのかということについて考えていく。 |
講評 | 3人ほどを除いて、卒論にかける時間が圧倒的に少なすぎたと思う。就活は例年と同じく多くの人が夏休み前に終えていた。なのになぜこうも卒論に取りかかるのが遅いのか不思議であった。このように時間が足りないから、各人のテーマに即して調べるべき資料・文献に当たりきれていない人の方が多かった事は、きわめて残念である。また、ネットともに成長してきたような世代だからこそアナログデータ、つまり活字データをきちんと渉猟してほしいと思う。なぜならば、当たり前だがあらゆるデータがデジタル化されているとは限らないのである。そしてアナログデータへのアクセスはネットのように瞬時にとはいかず、時間がかかるのである。以上の二つはデータに関してである。しかし、難はこれだけではない。データに当たりきれていない場合は、往々にしてデータの分析解釈も不十分であった。別な可能性も考えられるのだが、その点について考察されておらず、ある事柄を主張する時の論理の詰めがあまいのである。どうしてこうなってしまうのか。なぜなのかと考えた時、実社会で働くことと大学で勉強することは別物であると考えているのではないかと思い当たった。しかしこれは浅はかな考えだ。確かに産業関係学科で学んだ産業関係を自己の仕事とする人は数少ないであろう。けれども、産業関係を学ぶ為に必然的に身につけた(と思いたい)調べること、調べたことに基づいて言語で論理的に表現すること――卒業論文もその一つである――は、社会に出てからこそ仕事をする上での武器として、必要とされるものであるからだ。たとえばいずれあなた達の中からも、中期経営計画の立案に携わる人達が出てくるはずである。中期経営計画は事業活動の根幹に関わるものだが、この立案自体、調べることと論理的に思考することなしにはあり得ない。そしてその結果は会社で働く人々に跳ね返ってくるという意味では、中期経営計画の立案とは血の出るものである。ちゃんとした卒論が書けないで、まともなプランが立案できるわけがないと思う。そう考えると、大学にいる今は仕事にそのまま繋がっているのである。 |
キーワード1 | 若年者労働 |
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