詳細 | |
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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 学習意欲を高めることば |
内容 | 本研究は、学校現場における生徒の学習意欲を高めることばを探ることを目的に、行われた。調査Ⅰで、大学生40名を対象に、理想の教師像4つを抽出した。次に、調査Ⅱにおいて、大学生38名を対象に、各々の教師像のどういうことばが学習意欲を高めたかを明らかにした。さらに調査Ⅲで、中高生53名を対象に、どんな学習状況の生徒が、どんなことばを受けて意欲が高まったかを調査した。その結果、意欲を高めたことばは7つのカテゴリーに分類することができ、それらを生徒の5つの学習状況ごとに分析した。生徒の意欲を高めることばとして、褒める(努力)、褒める(能力)、教師の信念、危機感、マイナスのことば、報酬、受容感を表わすことばは、学校において実用的に使えることが示された。さらに、それは、生徒の学習状況――能力自負、目標所有、学習生活不安、報酬希求、学習環境良好――と密接に関係していることが確認された。 |
講評 | 2012年度の教育文化学科、井上智義ゼミの卒業論文は、テーマとしては異文化理解や外国語の習得、対面コミュニケーションなどの心理学研究であった。大きな枠組みとしてはゼミの研究課題の中に収まっていたものの、独自の発案や工夫がみられる研究が多く、方法論としても私がなるほどと思うようなものまで含まれていた。そういう意味では創造的な研究が多かったといえる。ただ、統計処理の意味が理解できないまま論文を書き進め、厳密には正しくない記述の見られる論文が散見された。また、下書き提出期限ぎりぎりになって、大幅な修正を求められた学生が数人いた。全体としては、興味深い結果が得られた研究が多かったように感じる。多くの論文のレベルは、相当に高いと思われる。 |
キーワード1 | 学習の動機づけ |
キーワード2 | ことば |
キーワード3 | 学校現場での実用性 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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