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学科 教育文化学科
年度 2012
ゼミ名 宇治郷 毅
タイトル 観光における文化変容について~アジア諸国の例を中心に~
内容 この論文では、観光と文化の関わりについて考察していく。近年観光は世界各地で行われ、その需要は拡大している。観光客であるゲストは、癒しや楽しさを求め、一時的に非日常性を体験しに行く。そのとき観光の対象の一つとなるのが、受け入れ側のホストの文化である。この観光対象としての文化には、経済的に豊かなゲストが、観光収入に頼るホストを訪れるという支配的な関係が成り立っているため、ゲストの存在はホスト文化に大きく影響する。そのときホスト側の文化にさまざまな変化が起こる。この変化を、タイの首長族、台湾、バリ島、沖縄、この4つを例にして検証していく。観光によって起こる文化変容として、自文化が観光客目線に変化したものと、新たに創られた文化がホストにも受け入れられ、伝統を誇りに思う機会を与えたものがあった。しかし、観光客(ゲスト)が相手の文化の本来の姿を知りたいと思っているかどうかを考えてみると、一概にネガティブな変容ともいえないし、ポジティブな変容も観光がビジネスとして成り立っている以上、そこでの自文化を直接誇りに感じるというわけではないことがわかった。そして今後の課題とともに、観光と文化の今後を見据える。
講評 アジア諸国の観光における文化変容の問題、東南アジアにおけるNGOなどの図書館支援活動、カンボジアにおける外国による教育支援というテーマは本ゼミで始めて取り上げられた。それらテーマにおいて、かかえている課題が多くの事例を挙げて摘出され、将来に向けての提言もなされていた点が意義深い。現地における聞き取り調査など行っている点も論述に説得性をもたらしていて評価できる。
キーワード1 文化の創出と破壊
キーワード2 観光
キーワード3 非日常性
キーワード4  
キーワード5  
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