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学科 教育文化学科
年度 2012
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 本居宣長の感性至上主義の教育思想史研究~その思想と教育実践を中心に~
内容 本論文は、「もののあはれ」や「漢意」といった根幹思想、及び彼が実践した教育活動を追い、そのルーツや内容を考察しながら、原典資料を基にその思想や教育実践の本質がどこにあるのかということに問題意識を置き、研究を進め、構成されたものである。
その本質とは、「心」であると、私は考えた。例えば、「もののあわれと」といった思想を提唱したのも、彼が人間によって定められた道義的な考え方よりも、人欲も含めた人間のありのままの「心」を重要視したからであった。そのような「心」を主軸にした思想の背景には、彼が生涯を通して様々な学問を学び、多様な価値観に触れ、京都遊学時代のような主情的な生活を通して、人間のありのままの「心」の重要性を感じたことを忘れてはならない。より多様な物・事・人に触れ合うことの多い現代においても、人間のありのままの「心」の重要性を今一度見直すことも大切ではないだろうか。
講評 毎年、卒業論文の時期が待ち遠しい。なぜなら、論文の作成を通して、初めて学生と向き合うことが出来るからである。毎年のことながら、学生は最初はレポートと卒業論文との区別が明確ではなかったが、本格的に取り組む過程で、隠された才能を余すことなく発揮するようになった。
 前日の夜遅く神戸の出張先から研究室に戻り、遅れている学生と付き合ったこともいい思い出である。「もう少し時間があったらいい論文になったのに」という言葉を聞くだけで、論文指導は成功したと実感した。みんなよく頑張った。

キーワード1 本居宣長
キーワード2 もののあはれ
キーワード3 漢意
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