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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 金子 邦秀 |
タイトル | 現代の学校における道徳教育の在り方 ―リコーナの所論を手がかりとして― |
内容 | 従来の道徳教育を転換させるものとして、価値の明確化、モラル・ジレンマ・ディスカッション、構成的グループ・エンカウンターがある。これらは共通して日本の道徳授業を根本的に変える力を持つが道徳的価値の自覚を促すものではなかった。そこで「価値伝達型」と「価値創造型」両方を兼ね備えた統合的教育論が日本で登場したが、根本的な解決には至らなかった。そこで、リコーナが掲げている人格教育から、日本の道徳教育の問題点の解決に向かう。彼の理論では、道徳的価値を教え込むのか、主体的に子どもに考えさせながら授業を展開するのか、二者択一でしかなかった道徳教育論を1つにまとめることができているように思えるが、問題点もある。今後の道徳教育においては、子どもの個性や特性を活かしながら自由で主体的な価値判断や価値創造をするとともに、計画的かつ系統的に道徳的価値を伝達することを同時に目指していくべきなのである。 |
講評 | 例年、学校教育に関するオーソドックスなテーマが多い中で、モビリティマネジメント教育やリコーナの教育論など、学校教育文化ゼミに広がりをもたせてくれるテーマが目立った。同時に、NIE教育やキャリア教育といったまさに学校の「今」をテーマにした卒論もみられた。概して、取り組みの早かった人はかなりのレベルに達していた。しかし、取り組みが遅かったり、テーマの絞り込み、また資料の収集でいささか課題を残す卒論もあった。 |
キーワード1 | 道徳教育 |
キーワード2 | 価値伝達型 |
キーワード3 | 価値創造型 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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