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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | 日本の新聞教育の意義 ~日本の教育現場に新聞は必要なのか?~ |
内容 | この卒業論文は、日本の現在の教育現場に新聞という活字メディアが必要かどうかの必要意義を論証したものである。 近年、情報化社会により毎日大量の情報が世の中を飛び交っている。スマートフォンが台頭し、新聞というメディアが斜陽メディアであると言われて久しい。 現代の教育問題として挙げられる学力低下や活字離れといった問題、自ら情報を判断する力であるメディア・リテラシーの養成にも、この新聞という活字メディアを日本の教育現場で有効的に利用することによって豊かな教養ある人間が社会で大いに活躍できると考え、このテーマで執筆しようと考えた。 第一章は、日本の新聞の歴史・実態を振り返る。第二章では、日本の新聞教育の変遷の歩みを論じる。それを踏まえた上で、第三章で、これからの新聞教育の展望の道筋に、光を灯していきたいと私は考えている。この論文を読んで共感し、実行に移してくれる人がいれば筆者としてこんな幸せなことはない。 |
講評 | 今年度は7名の卒業論文の指導に当った。そのうち5名は、3年次から西洋教育文化史ゼミに学び、4年次で2万字の卒論に取り組んだ者である。他の2名は、3年次は国生寿先生の社会教育および生涯学習ゼミに学んだが、2012年3月をもって先生が定年退職されたため、4年次での1万字の卒業論文作成のみ私から指導を受けた。 西洋教育文化史領域5本の2万字卒論のテーマは、①ルターの学校教育論と当時の文化状況、②チェコの人形アニメーションを特徴とする児童文化、③イタリアにおける社会教育・生涯学習活動の原理としてのアソチアツィオニズモ、④イギリス産業革命期に鉄道が人びとの生活にもたらした変化、⑤ヨーロッパにおける年中行事の人間形成的な意義、というようにバラェティに富んでいた。これらのテーマは、各学生が自分の興味・関心に基づいて自由に設定したものである。 どの論文も、各自の研究成果を分かりやすく論述しようと努力していた点は評価できる。ヨーロッパの歴史・文化・教育などに関心をもつ方には、いずれの論文も興味深く読んでいただけるだろう。ただし、欲張りな注文になるが、せっかく大学で勉強するのだから、日本語文献で調べられる範囲で満足せずに、英語文献の参照はもちろん、それぞれのテーマに応じてドイツ語・イタリア語・チェコ語などの文献からも学んだ内容を、たとえわずかでも卒業論文に活かせるように挑戦して欲しかった。これには今後、卒論への3回生段階からの、より計画的かつ積極的な取り組みを促すようなゼミの指導体制と環境作りを目指して、私自身も工夫しながら取り組んでいきたい。 他方、2本の1万字の卒論は、それぞれ、現代日本の子育て支援政策と、生涯学習の基礎につながる新聞教育の意義とをテーマに、国生先生のゼミで3年次に学んだ成果を基礎にして4年次での研究成果がまとめられていた。 以上7論文の提出へ向けた指導を通じて、今年度も、教員の私にも多くの学びがあったことに深く感謝している。 |
キーワード1 | 教育 |
キーワード2 | 新聞教育 |
キーワード3 | 情報教育 |
キーワード4 | メディアリテラシー |
キーワード5 | 活字 |
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