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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 吉田 亮 |
タイトル | 19世紀後半期におけるアメリカ女性プロテスタント宣教師の日本人女性観 |
内容 | 本研究は女性による社会運動、中でもアメリカ女性プロテスタント宣教師による海外伝道活動において、異教徒の女性像が重要視される要因を考察した。従来のアメリカ女性史の研究においては、海外伝道団体の現地の異教徒と宣教師の相互関係から、異教徒の女性像を見る視点がない。そこで、本研究では、宣教師は異教徒との相互関係からを捉え直すことを試みた。第一章から第三章にかけて、19世紀後半期のアメリカ女性史の時代状況を歴史的文脈から説明した上で、第四章では、ウーマンズ・ボードの機関誌であるLife and Light for Womenを使用しながら、日本人女性と宣教師の相互作用を考察する。この両者の相互作用に着目することで、女性による海外伝道活動に新たな解釈をもたらすことが可能になる。同活動が、女性による社会運動にとって、従来のアメリカ女性史の研究が扱ってこなかった新たな選択肢として機能していたことを、本研究を通して証明したい。 |
講評 | 「19世紀後半期におけるアメリカ女性プロテスタント宣教師の日本人女性観」は、アメリカから日本に派遣された女性宣教師のアジア人女性観を事例としてみることで、女性宣教師が「異教徒」の女性を必ずしも「劣等視」していたのではなく、「敬意の念で見ていた」部分も指摘しているところが興味深い。先行研究にあった、アメリカ人女性のアジア人観にみられるステレオタイプ的なイメージに疑問を呈するものである。 |
キーワード1 | アメリカ女性史 |
キーワード2 | 宣教師 |
キーワード3 | 海外伝道 |
キーワード4 | 日本 |
キーワード5 | |
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