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学科 教育文化学科
年度 2012
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 豊中市におけるESDの実践と課題
内容 本論文では、大阪府豊中市で行われているESD(持続可能な開発のための教育)の現状を把握し、課題を考察する。そして豊中市の地域活性化のための提案を行う。第1章では、ESDの登場の国際的な背景と、その定義を整理する。第2章では、日本国内でESDがどのように行われているかについて述べ、環境省により採択された14の地域でのESDの実践について紹介する。第3章では、豊中市のESDの特徴を述べ、エコライフセミナーという4回連続の一般の親子向けのセミナーに参加することで見いだした課題について述べる。エコライフセミナーの参加者数は、体験中心の回では多く、ESDの要素が多く詰まった学習が中心の回は少なく、大きな差ができた。ESDの認知度を上げ、その重要性を広く市民に知ってもらうことが課題である。また、ESDは地域ごとの特色に応じて行われるものである。豊中市でも豊中市特有の問題に沿ってESDを行うことで、地域の活性化につながると考えられる。
講評 本論文は、世界におけるESD(持続可能な開発のための教育)の動向、日本におけるESDの取り組みの経緯をふまえたうえで、豊中市の取り組みに筆者が参加したときの経験を取り上げ分析している。ESDはその重要性に比して日本での認知度は低い。ESDでは地域での活動が重要なのだが、この論文ではその面の課題について考察がなされている。ESDは地域を活性化するとともに、学校教育と地域の連携をつくりだすものでもある。したがって学校教育のなかでの今後の展開が期待される。この論文はこうした将来の可能性にもふれるものになっている。
キーワード1 ESD
キーワード2 持続可能な開発
キーワード3 大阪府豊中市
キーワード4 地域活性化
キーワード5  
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