詳細 | |
---|---|
学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 2000年代のテレビドラマからみる結婚観の変化 |
内容 | 本研究では、テレビドラマに描かれる女性の姿を通して、近年の女性の結婚観にどのような変化があるのか、また女性の結婚観についてどのようなメッセージが発信されてきたかを2000年以降の10年間の作品から考察する。 まず2000年代以前のテレビドラマにみる結婚観をゴスマン(1998)と村松(1979)の研究から概観し、2000年代以降の女性の結婚観については、結婚以外の何かを人生に求め始めたのではないかという仮説を立てた。 考察の結果、この10年間で結婚第一主義から脱却し、仕事を通した成長や自己実現などで人生を充実させる女性の姿が多く描かれるようになったことから、結婚は個人の人生をより豊かにするオプションとして考えるようになったと思われる。 しかしながら、自立した個人の生活に寂しさや空しさを感じる場面も多く描かれており、結婚や家族生活によって得られる充足感をメディアが発信し続けていることが明らかになった。 |
講評 | 本論文は、テレビドラマのなかに描かれてきた結婚や女性の生き方を、1970年代、1980年代から1990年代、そして2000年以降に分けて考察している。それぞれの時期の特徴が、夫婦関係、仕事、社会、生きがいなどとの関連のもとにとらえられている。2000年代に入ると、結婚しないことがひとつの生き方として選択される時代に入ってきていることが指摘され、女性の選択肢の増加が特徴となっている。 本論文は、メディアによる結婚観の方向づけの推移を追ったものとして、ユニークな内容となっている。 |
キーワード1 | 結婚 |
キーワード2 | メディア |
キーワード3 | テレビドラマ |
キーワード4 | ジェンダー |
キーワード5 | 性別役割分業 |
戻 る |