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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 高等教育における機会均等と政策 |
内容 | 教育の機会均等はどのような要因により達成されていないのか、そしてそれを解決するためにどのような施策が考えられるのかが主たるテーマである。 本研究では特に高等教育における教育の機会均等を学費中心に上記テーマを検討する。 アメリカやイギリスの機会均等化政策からの日本への示唆としては、今後日本が有利子のメリットベースの奨学金を拡大していくこと可能性が高いことを考えると、民間の金融機関と政府が協働で新しい学資ローンの債権化市場を創りあげるといった議論が必要となるということである。 また、イギリスと比較した場合、日本では借りる段階では親の所得によって奨学金の受給額や受給の可否が決定されるが、返済時における所得連動型ローンといった制度が存在しないため、返済が困難になっているといった現状がある。今後日本でも単なるおカネを貸すだけの奨学ではなく、真の意味で多くの人に求められる奨学金制度が必要となるであろう。 |
講評 | 本論文は、高等教育における機会均等を推進するための、財政面での政策に着目したものである。論文では、所得や学費の面から機会均等がなされていない実状が明らかにされ、その外部要因としての高等教育財政の現状、とくに国立大学と私立大学に対する公的扶助における格差、奨学金制度が論じられ、さらに米国と英国における学生支援政策を検討した上で、学資ローン導入の意義と可能性が考察されている。一貫して財政面から教育の機会均等をとらえたものとして独自の内容になっている。 |
キーワード1 | 高等教育 |
キーワード2 | 機会均等 |
キーワード3 | 学費 |
キーワード4 | 学資ローン |
キーワード5 | 債券市場 |
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