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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル 明日香村のむらづくり ―なぜ観光客は半減したのか―
内容 最近では、「観光まちづくり」という言葉をよく耳にする。言い換えると、持続可能な観光を利用したまちおこしといえる。この取り組みの歴史は、1980年代とされ意外と古いのである。特に1990年代は80年代末に日本経済のバブル景気が破綻し、住民による地域固有の文化や生態系を利用した観光まちづくりが全国的に注目を集めた。本稿では、先行事例として、観光まちづくりの主な事例として知られている滋賀県長浜市などを参考にして、歴史的遺産を活用したまちづくりを行っている、奈良県明日香村に焦点を当てている。
明日香村は飛鳥時代に都が置かれたこともあり、多くの歴史的遺産が存在する観光地として知られているが、他の市町村と同じように人口減少、少子高齢化、若者の村離れなどの問題を抱える。今回の卒業論文では、明日香村が抱える大きな問題である「ピーク時に比べ、観光客が半減している」という現状に注目し、その要因を考察するとともに、解決策を提言している。
講評 今年の卒業論文は、全体として完成が遅れ、みんなが本当に提出できるかどうか、教員の方はかなり心配しました。また内容としては、「修士論文」に近い高度なレベルのもの、先行研究や資料のコピー・ペーストが多い剽窃まがいの論文、引用ばかりの「つまらない」論文もありました。なお、フィールド・ワークの叙述部分では、「きらり」と光る作品もありました。評価は、A:2人、B:4人、C:3人、D:1人でした。
卒論の出来不出来の主要な要因は、第1に、卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を広く収集し、これらを的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかがあります。第2に、就職活動の終了の時期の早い遅いによる時間的なこともあったのでしょうが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと考えられます。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、量的調査やフィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もいた、と思います。
卒業論文にしっかり取り組むことにより、論理力、表現力、情報収集力などがついて、実社会で生き抜いていく力が付いたと思います。分りやすい明晰な文章が書ける人こそ本当に大学での勉強をした人です。卒業後の実社会でも、的確な情報を集め、それをもとに分析し、解決策を析出できるように自分を鍛えてください。
キーワード1 まちづくり
キーワード2 観光
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