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学科 | 社会学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | スターバックスにおける組織文化とワーク・モチベーションの関係とは―スターバックス江坂オッツ店へのインタビューを通して― |
内容 | 日本には数多くの企業が存在するが、その中で、意欲的に働く従業員を持つ企業はどのくらいあるのだろうか。本研究では、上記を実現する企業としてスターバックスを例にとり、どのようにして強い組織文化を形成し、従業員のワーク・モチベーションを高めているのかについて、これまでの研究に多くみられた経営学的視点からではなく、社会学的視点からアプローチを行い、その仕組みを明らかにする。そこで、スターバックスの内部からそれらの仕組みを明らかにすべく、筆者自身のアルバイト経験を生かし、従業員へのインタビューと参与観察を行った。その結果、確立された教育システム、整備された労働環境、そして顧客との密接なつながりが持つ影響力など、様々なスターバックスの仕組みを明らかにできた。そして、これらすべての相乗効果によって、スターバックスは意欲的に働く従業員を持つ組織形態を実現していることが分かった。 |
講評 | 本論文は組織で働く人々のワーク・モチベーションに着目したものである。スターバックス社は多くの非正規雇用者で占められているが、従業員のワーク・モチベーションが高いことが評判になっている。本論文は同社の経営理念を分析し、それらが従業員に浸透するしくみについて、教育制度、雇用制度の特徴を示して丁寧に描いている。従業員の意識調査は、参与観察およびインタビューによって行われ、同社で働くことは非正規雇用者にとって選ばれた存在としての誇りと正規雇用者と同じ職位につける特殊な昇進制度により、従業上の地位を越えた公平性に対する満足感が得られることが明らかになった。同社には、経営学的視点で書かれた本が多く、学生は全て書き尽くされたような気持ちにさせられる中、社会学的視点で書くことに意欲的に取り組んだ。 |
キーワード1 | スターバックス |
キーワード2 | 組織文化 |
キーワード3 | ワーク・モチベーション |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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