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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 既婚女性の就業と世帯間格差――ダグラスの法則の崩壊――
内容 女性の労働力率の上昇傾向は世界的なものである。しかし、結婚や出産、育児などのライフイベントを迎えたときに、就業を中断する女性が少なくない。そして、結婚後または出産後の女性が働き続けるかどうかは、どのような男性と結婚するかとも密接に関係があり、既婚女性の就業については世帯を単位とした分析が重要である。これまで、既婚女性の就業は夫の所得との関連があり、夫の所得が高いと妻の有業率が低いという「ダグラス=有沢の法則」に従うとされてきた。この法則は、戦後一貫して成立するため、「法則」とされてきたが、近年になって、この法則が崩れてきたことが指摘されるようになった。本稿では、「ダグラス=有沢の法則」の崩壊を「就業構造基本調査」のデータを用いて分析する。女性の就業ならびに就業継続を夫との関連や世帯単位で検討し、既婚女性の就業や所得が世帯や世帯間の所得格差にもたらす影響を明らかにしていく。
講評  本論文は「ダグラス=有沢の法則」に着目したものである。論文執筆に当たり、先行研究が非常に多いテーマであるだけに、学生はオリジナリティのある論点を導き出すのに苦慮した。SSMなどの社会学者によって行われた調査データで導き出された結果に対して、リーマンショック後に新たな傾向が見いだせないかという観点から、最近版の就業構造基本調査データを丁寧に分析している。結論としては高学歴夫の妻は専業主婦、パートタイマーではなく、高学歴、正規雇用である傾向が見られ、近年の先行研究が指摘している通り、「ダグラス=有沢の法則」が崩れていることが明らかになった。しかし、中高年には依然、法則通りの傾向が見られることを示した。多くの先行研究の議論を深く読み解き、自ら異なるデータで同様の傾向が見られるかを確認した意欲作である。
キーワード1 既婚女性の就業
キーワード2 所得
キーワード3 世帯間格差
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