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学科 | 社会学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 大学生のスポーツサークルにおけるモチベーション構造 |
内容 | サークルとは、同じ趣味をもつ人々が集まって活動を行う小集団であり、現在同志社大学にも240を超えるサークルが存在している。しかし、その中でも活発に活動を行っているサークルもあれば、そうでないものもあり、サークルメンバーのモチベーションは様々である。サークルは職場組織などとは異なり、役割構造も規範体型も曖昧である。そうした環境の中において、メンバーのモチベーションを高めるのは何なのか、それがこの研究の主な関心である。内発的動機づけや同一化理論などといった既存の動機づけ、モチベーション構造を参考にしながら、サークルのメンバーのモチベーション構造を解明する。また、サークルという集団を対象にするため、役割期待や集団の規範の明確化などの集団力学の観点にも注目する。そのうえで、サークルを活発に行い、存続させていくためには、果たしてメンバー同士の仲が良さだけで良いのか、という問いを投げかける。この研究が、後輩たちの活発なサークル活動を行うための一助になればと願うばかりである。 |
講評 | 本論文はモチベーションに着目したものである。サークル活動における、プレーヤーとマネージャーのチーム活動に対するモチベーション規定要因を検証するためにスポーツサークル4チームに対してアンケート調査を行っている。本研究はアンケート調査に至る前にチームのメンバーの意識を知るためにKJ法で多くのヒントを得る作業から始めている。それを元に調査票の設計を行い、各チームに実査をした後、データ入力、データ分析を行っている。分析結果は、マネージャーは教育機会が多いチームの場合、モチベーションが高まることが発見されている。またプレーヤーにおいてはイベントが非常に多いチームは、レベル向上へのモチベーションが低いことが明らかになり、親和性への効果とモチベーションの向上は両立しにくいことが示された。膨大なデータを根気よく分析し、意欲的に取り組んだ労作である。 |
キーワード1 | モチベーション |
キーワード2 | 役割期待 |
キーワード3 | 規範の明確化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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