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学科 | 社会学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | レイべリングへの反発 |
内容 | レイべリング理論というものは、逸脱のレッテルを張られ、逸脱の張られたものは、既存のサークルから弾き出され、さらに逸脱を繰り返すというものであったが、必ずしも理論通りにはならないのではないかという視点に沿って分析を行った。従来言われてきたレイべリング理論というものは、レッテルを張る側のみに着目していて、レッテルを受けている側、つまり、被レイべリング者に着目していなかった。そこで、被レイべリング者に着目しつつ、重要な他者という概念を媒介として考察を行った。その結果、逸脱のレッテルを張られた者は、重要な他者(モノ)を媒介としてレイべリングからの克服を成功させた。私が取り上げた事例の基準は、逸脱を犯して、逸脱のレッテルが貼られ、普通の社会集団からはじき出され、必然的に逸脱者の集まる集団に身を置かざるをえない状況になり、逸脱を繰り返すという、レッテルを貼られてからの時間経過が十分になされて、かつ、この負のスパイラルに陥ったものを題材として挙げた。 |
講評 | 本論文はレイベリング理論に着目したものである。レイベリング理論では逸脱者に付与されたネガティブな烙印は、負の連鎖によって本人自ら、より逸脱的な行動を取るという傾向などが書かれているが、受動的な個人だけでなく、レイベリングからの脱却を実現する能動的な個人について検証することを目的としている。本稿では著作の中で描かれている逸脱的な行動を取っていた人々が重要な他者の存在によって立ち直り、逸脱者と呼ばれる場所にいる人々を励ます立場になっている事例を取り上げている。さらに罪を犯してしまった青少年の社会復帰を支援するボランティアにインタビューを行い、青少年が社会に受け入れられるための重要な要素について整理し、レイベリングへの反発が成功する場合と難しい場合をまとめている。 |
キーワード1 | レイべリング |
キーワード2 | アイデンティティ |
キーワード3 | 重要な他者 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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