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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 夫婦間におけるモラル・ハラスメント ―被害から脱出するために― |
内容 | 「モラル・ハラスメント」とはことばや態度で繰り返し相手を攻撃し、人格の尊厳を傷つける精神的暴力のことである。本論文では、フランスの精神科医であるマリー=フランス・イルゴイエンヌが提唱したこの概念についてとりあげ、その発生のメカニズム、被害者・加害者の特徴と、モラル・ハラスメントを受け続けることによってどのような状態に陥ってしまうのか、また、モラル・ハラスメントから脱出するまでのプロセスについて、脱出後にはどのようなケアが必要かについて述べた。 モラル・ハラスメントから脱するためには、被害者が「自分が暴力を受けている」と自覚することが必要である。モラル・ハラスメントという概念が広まることで、被害者は「自分のされていたことはモラル・ハラスメントだ」と気づくことができ、また加害者に対しても「それはモラル・ハラスメントだ」とそれ以上の暴力を抑制することができるようになるのであると結論づけた。 |
講評 | 卒論のテーマ設定は、各自の自由に任せてあるので、それなりに自分自身の関心課題がかなり反映されているものと思われる。福祉領域のなかでも児童から高齢者、精神保健、病の課題、そして死の課題と広がりがあるものであった。現代という時代を反映してか、夫婦、離婚問題、ひきこもり問題、日本在住の外国人の子供と多文化などの新しいテーマもあったが、古くてなお未だ客観的な答えのない「生老病死」という課題に集約される。 |
キーワード1 | モラル・ハラスメント |
キーワード2 | イルゴイエンヌ |
キーワード3 | 夫婦間暴力 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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