詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 難民として日本に逃れてくる人々 ーインドシナ難民との比較を通じた難民認定申請者の現状ー |
内容 | 難民というと海外の難民を思い浮かべる人が多いだろうが、日本にも海外から逃れてくる難民は多くいる。しかし、彼らに対して日本は決して優しい国ではない。例えば日本の難民認定率は先進国の中でも著しく低く、2012年度では僅か0.23%であった。また難民認定申請者(難民認定手続き中の者)には在留資格が与えられないので、就労することも出来ず非常に厳しい生活を余儀なくされている。 本稿では、そのような難民認定申請者に焦点を当て、彼らが何故日本に来て、日本でどのように過ごしているのか、そして日本でどのような人々と日常的に関わっているのかをインタビューを通して明らかにした。加えて、日本が初めて定住を受け入れたインドシナ難民と難民認定申請者の比較も行った。結論として、難民認定申請者の多くは難民支援団体の日本人ボランティアに支えられており、日本社会から孤立気味であることが判明した。 |
講評 | 日本は「難民鎖国」として名高いが、それでも難民および難民認定申請者は一定数日本にいる。人口的にも多いインドシナ難民についての研究はあっても、それ以外の難民認定申請者が日本でどのように暮らしているのかについては、社会学的な研究がほとんどないといっても過言ではない。そのなかで当事者に直接会い、かれらが置かれた状況をインタビューから描き出したことは高く評価出来る。本人が特定できないような配慮をするために多くのディテールを省略せざるを得なかったのは残念ながら、支援団体との関係を除けば相対的に孤立した難民認定申請者の状況を具体的に描くことができたのは貴重である。 |
キーワード1 | 難民 |
キーワード2 | 難民認定申請者 |
キーワード3 | ネットワーク |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |