詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 祭りの社会的役割と今後の在り方について――新居浜太鼓祭りの事例から―― |
内容 | 宗教社会学において祭りは社会の成立に大きく関わっているとされる。また、その祭りに欠かせないのが集団的熱狂であり、その特徴が顕著に表れているのが新居浜太鼓祭りである。またその祭りにみられる社会的役割は地域社会全体の広範囲なものだけではなく、一地域に根差した狭い活動においても同様に見られた。この祭りを通して集団的熱狂を見ることにより、集団的熱狂を作り出しているのは祭りに関わる人々の対抗意識と祭りでの喧嘩行為によってもたらされる強い非日常性であることが分かった。そしてその熱狂を体現しているものこそ太鼓のリズムであることも分かった。しかし近年、祭礼としての意識や喧嘩行為のような祭りを作り出す根幹となるものを排除するような動きが行政の祭りに対する政策に見られる。このような「祭礼のイベント化」は祭りの形骸化のみならず、その地域社会の存続にも悪影響を及ぼす可能性がある。今一度祭りの本質的なところが見直される必要がある。 |
講評 | 歴史や実態についてもきちんと触れており、参与観察にもとづく知見も興味深い好論文である。祭りのイベント化が集合的沸騰を押さえ込んでしまうという指摘は重要だと思う。 |
キーワード1 | 祭り |
キーワード2 | 集団的熱狂 |
キーワード3 | 祭礼のイベント化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |