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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 小林 久高
タイトル 日本人気質と流行スタイルの変化について――肩掛けマントの事例から――
内容  ある時期から急に街に大出現した「肩掛けマント」。監督巻きと呼ばれるこの着こなし術は、おおよそ日本人の間で流行るには違和感があった。気合が入っているような印象もあり、普通や無難を求める保守的な日本人はどこにいったのか。異性のファッションの交流やモード系の定着といった日本のファッションの変化から、かわいい文化やポップカルチャーといった海外にも認められた日本の文化まで、様々な角度から日本人をみていくことで、その心情や気質に変化がみられた。広がる価値観に合わせて無難の基準も広がった。また、SNSや通販サイトなどのインターネットの進化がファッションに与えた影響は消費者だけに留まらない。発信者と享受者がいくらでも入れ替わり、情報は相互的に連続的に行き来している。流行は与えられるものではなく、皆でつくりあげるようになっているのである。価値観も変わり、目立つことを厭わなくなった日本人は新しい流行のスタイルを生み出そうとしているところであり、肩掛けマントはそのひとつである。出る杭は打たれる、ということわざもあるくらいの日本人の気質の変化は日本の社会や文化を新しいものにしていく。
講評 アパレル店員へのインタビューなどは面白い。せっかくこの分野の知識が豊富なのだから、全体をもう少しうまくまとめるともっとよくなる。
キーワード1 肩掛けマント
キーワード2 ファッション
キーワード3 無難
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