詳細
学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル スポーツによる人間形成の可能性
内容  本研究の目的は、スポーツを単に身体を動かす健康増進のためのものとみなすのではなく、スポーツが人間の多様な可能性を広げていく役割を果たすものと考えて、スポーツ活動経験と大学生の行動・心理特性との関連を検討することである。そして、調査をするにあたって、「スポーツする学生は、スポーツをしない学生よりも、自主性、協調性などの能力がある」という仮説を提示した。大学生の意識調査の分析を行った結果、スポーツ活動と協調性にはやや強い関連が確認できたが、スポーツと自主性との関連は小さかった。また、協調性を高めている第3の要素として、スポーツだけでなく文系サークルも含めた集団所属が考えられた。しかし、集団所属とは独立してスポーツによる協調性の関連が確認でき、集団所属とスポーツは別個に協調性に関わっていると考えられた。分析の過程で、スポーツによる目的意識の一致や精神状態などの第3の要素を考察できたため、それらと協調性向上の関連を検討することが今後の課題として残った。
講評  自分の経験を踏まえ、スポーツの持つ人間形成力に注目した論文である。問題関心は明確だが、データから得られた変数間の関係と、因果関係は必ずしも同じではないので、その点を考慮してデータを読んでいくと良いものになったと考える。
キーワード1 スポーツ
キーワード2 人間形成
キーワード3 協調性
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.