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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 若者とホームレスをめぐる2つの問題‐社会的排除という概念からの考察‐
内容  本論文は、「社会的排除」をキーワードに、若者とホームレスを取り巻く2つの問題について考察する。1つめの問題は若者によるホームレス襲撃、2つめの問題は、若者ホームレスの増加である。これら2つの問題は、一見無関係に思えるが、実際には密接に関わり合っている。なぜなら、ホームレス襲撃事件は、社会的「弱者」とされる若者たちによって引き起こされている傾向があるからである。そこで「社会的排除のボーダーライン上にいる若者たちが、ボーダーの外側にいる路上ホームレスを襲撃している」という仮説を立て、これら2つの問題について論じる。
 上記の仮説は、データの限界から検証できなかったが、ホームレス襲撃問題については、その要因を突き詰めていくと、ステレオタイプ化したホームレスのイメージが根底にあることから、若者だけでなく社会全体の「ホームレスへの意識」の変化が求められる。また、若者ホームレス問題については、家庭面では、若者にとって心の拠り所となるような「ホーム」の必要性、仕事面では、初職の重要性、製造業派遣の危険性が明らかになった。
講評  若者とホームレスの関係という現代的な社会問題に注目した論文である。仮説として設定した問題に2つの観点から迫ろうとしたが、2つの関連が不明確で、この部分を整理できたらさらに良いものなったと考えられる。
キーワード1 ホームレス
キーワード2 社会的排除
キーワード3 ホームレス襲撃
キーワード4 若者ホームレス
キーワード5  
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