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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 何故たばこ論争は終わらないのか
内容 喫煙派と禁煙派は対立してきた。たばこがどうしても嫌いだという人がいて、何を言われようと吸い続けるという人がいる。たばこ論争は長年にわたって、平行線を辿ってきた。そして、愛煙家と嫌煙派との単なる対立だと捉えられ、「議論しても仕方がない」と片付けられてしまいがちである。本論文は、この論争の状態を問題としてとらえる。たばこに対する賛否は別にして、喫煙者と非喫煙者は、どちらかの勝利をもって論争を終わらせようとするのではなく、共存するということを前提として、解決の道を目指す必要があるのではないだろうか。これまでのたばこ論争の全貌を明らかにすることで、両者にとって望ましくないであろう現状を打破することに、貢献したいと考えた。前半では、両者がこれまでに主張してきた内容や、たばこを取り巻く環境がどのように変化し、どのようにしてそれぞれの立場を形成していったのかということを整理した。後半では、たばこ論争自体の問題点をまとめた結果、法的に認められながらも排除されるというねじれた状態に、こうした論争が終わらない原因があることが示された。
講評 喫煙派と禁煙派の議論を取り上げ、それがなぜ解決しないのかを問うた論文で、丁寧にその社会的背景をみながらまとめていけたと思う。一貫してこの問題を追求して、ぶれずに追求できたことが成果としてよくまとまったと思う。
キーワード1 たばこ
キーワード2 禁煙
キーワード3 論争
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