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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 「豊かな社会」とは ―ソーシャル・キャピタルの観点から―
内容 本論文では「社会の豊かさ」についてソーシャル・キャピタルの観点から考察を行った。「ソーシャル・キャピタル」とは、「ネットワーク(社会的な繋がり)」「規範」「信頼」といった社会組織の特徴で、共通の目的に向かって協調行動を導くものとされる。そこで近年注目を集めているのがGNH(国民総幸福度)という概念である。これは1972年にブータン王国第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクによって提唱されたものであり、現在においてもブータン王国の国づくりの指針となっている。これはGDPが一般的に使われる「成功や幸せの尺度」となってしまった状況に一石を投じるものである。人間が社会生活を営む上で不可欠な豊かさを形成する要因について考察し、経済成長依存主義ともいえるGDPへの偏重から脱却し、経済成長を前提としない問題解決に取り組むことがこれからは必要になっていくことを提示した。
講評 近年社会学でも注目されているソーシャル・キャピタルを取り上げ、それが社会的な豊かさとどのようにつながっていくのかを検討している。概念の検討は十分になされているが、それを実証する部分との間に齟齬があるので、その点が埋められるとさらに良い論文になったと考える。
キーワード1 ソーシャル・キャピタル
キーワード2 GNH(国民総幸福度)
キーワード3 「社会に対する満足度」
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