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学科 社会福祉学科
年度 2008
ゼミ名 木原 活信
タイトル 難病患者の抱える就労支援に関する困難と課題 ―クローン病患者の語りからの一考察―
内容  難病患者の雇用管理・就労支援に関する実態調査により,多くの難病患者にとって就労問題は現実的かつ重要な課題であることが明らかとなった.これまで難病患者の就労に関する社会的支援システムは十分に機能しておらず,早急な構築が求められている.本稿の目的は,難病患者に対する就労支援のこれまでの流れを整理するとともに,難病患者の就労に伴う社会的困難や課題を明らかにし,社会的支援システムについて論証することにある.
本稿では,文献調査とともに,これまで語られることの少なかった難病患者の就労に関する生の声をインタビュー調査により明らかにした.難病患者は疾患により生じる直接的な困難や課題とともに,社会的制約から生じる二次的・三次的な困難や課題を抱えており,その1つとして就労問題が挙げられた.難病患者に対する社会的支援システムは現在,構築段階にあり,今後就労ニーズに即した支援がどのように展開されていくか期待される.
講評 卒論のテーマ設定は、各自の自由に任せてあるので、それなりに自分自身の関心課題がかなり反映されているものと思われる。福祉領域のなかでも児童から高齢者、精神保健、病の課題、そして死の課題と広がりがあるものであった。現代という時代を反映してか、夫婦、離婚問題、ひきこもり問題、日本在住の外国人の子供と多文化などの新しいテーマもあったが、古くてなお未だ客観的な答えのない「生老病死」という課題に集約される。
キーワード1 難病
キーワード2 就労
キーワード3 クローン病
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