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学科 社会学科
年度 2013
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 医療におけるインフォームド・コンセントとパターナリズムの問題からみえる医師-患者関係
内容 患者満足度調査やインフォームド・コンセント、セカンド・オピニオンなどから分かるように、医師―患者関係において、近年、患者の権利が重視される傾向が強まっている。このことは良い面だけを持っているのだろうか。医師と患者の間のトラブルは、医療過誤のような大きいものから、ドクターショッピングなどのような小さいものまでが、種々起きている。一体何が原因なのだろうか。
このような背景をふまえて、インフォームド・コンセントと医療におけるパターナリズムを取り上げて、検討した。両者個々の問題、また双方の関係の議論を通して考察していった結果、患者の自己決定と医療におけるパターナリズムの対立関係が浮かび上がった。医師―患者関係もまた、インフォームド・コンセントとパターナリズム関係がもとで対立関係に陥り、それがトラブルの原因にもなっていると判断される。この両者の視点をベースに、医療における医師と患者の関わりあいにもっと目を向けていくことが、医療について議論していく上で必要なのではないかという結論に至った。
講評  インフォームド・コンセントをスタートにしてパターナリズムを検討しながら、医師?患者関係という難しい問題を検討した意欲的な論文である。一定の結論は得られたと思うが、この2つの制約から抜け出す議論を深められれば、さらに優れた論文となったと考えられるが、概念をはじめとする理論的な理解は優れている。
キーワード1 医師-患者関係
キーワード2 インフォームド・コンセント
キーワード3 パターナリズム
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