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学科 | 社会学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 「日本人の中東観」 |
内容 | グローバル化という言葉の通り、現代の日本では自国のみならず、世界中のニュースが報道されている。その中で中東報道はかなりの量を占めている。しかし日本人の何パーセントの人間がその報道を正しく理解しているだろうか。「スンニ派」「シーア派」といった、中東においては非常に基本的な事項ですら分からない人が大多数であろう。本稿では日本人の偏りがちな中東へのまなざしを見つめ直す。また、中東を理解する上で最も重要なイスラーム教のみでなく、キリスト教、ユダヤ教という宗教問題で良くとりあげられる3つの宗教を正しく理解し、日本と関わりの深い中東問題についてもとりあげる。最後にイスラーム女性の人権について新聞記事検索を通して、日本人の中東観と実際の中東における差異を調べる。その上で日本の中東に対する関わり方を見直す機会とする。 |
講評 | 日本の経済・産業および日本人の生活は中東地域と密接に結びついているし、大きく依存もしているのだが、イスラームおよびユダヤ教やキリスト教についても、日本ではあまり理解されていない。そこをせめて頭の中できちんと整理しておきたいという著者の思いはよく理解できる。したがって、前半は中東の宗教や政治経済に関する「一般教養」的な内容である。ところが、論文後半において中東における女性の社会参加、そしてそれを日本における新聞報道と比較対照させてみると、「一般教養」的な理解とも大きく違ってくることが判明する。その食い違いの理由として、日本人の中東観がアメリカによる対中東政策に大きく影響された結果である点を指摘するにいたって、本格的な論文として完成できたと思う。 |
キーワード1 | イスラーム |
キーワード2 | イスラーム女性人権 |
キーワード3 | サウジアラビア |
キーワード4 | コーラン |
キーワード5 | |
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