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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 親しい人によるグリーフケアの実践 ―絵本を通して支援する― |
内容 | 近年、「グリーフケア」が注目を集めている。大切な人との死別は誰にでも起こりうる問題だが死別を受け入れ、再び日常に戻ることは容易ではなくその過程も人それぞれに違う。しかし注目を集めている一方で、日本ではまだ歴史が浅くこの分野の研究も非常に少ない。専門職によるグリーフケアは広がりを見せているものの一人ひとりのニーズにあわせた支援は難しいと考え専門職による支援ではなく、すでに信頼関係が築けている家族や友人だからこそできる非専門職による支援が必要であると本稿では結論づけた。よかれと思って励ました言葉が逆に悲嘆者を傷付けてしまう危険性がある中、本稿で着目したのは絵本による支援である。絵本の独特のシンプルさは想像力を引き出し、読者によって自由な解釈ができる。本稿では、絵本は子どもにだけでなく大人にとっても悲しみを癒すものであると結論付け絵本の利点を生かしたグリーフケアについて提言した。 |
講評 | 筆者は、日本ではまだ歴史が浅くこの分野の研究も少ないグリーケアをテーマとして選んだ。特に、彼女がこだわったのは、専門職によるグリーフケアではなく、専門職による支援ではなく、すでに信頼関係が築けている家族や友人だからこそできる非専門職による支援を分析したことであり、それが本論文のユニークな点であり、特徴である。特に、具体的なものとして、絵本による支援を考察した。絵本というものがもっている独特のシンプルさは想像力を引き出し、読者によって自由な解釈を導出できる強みがあることを明示した。そして、絵本は子どもにだけでなく大人にとっても悲しみを癒すものであると結論付け、絵本の利点を生かしたグリーフケアについて提言したものとなっている。絵本とグリーケア、専門職、非専門職ということを関連付ける作業に議論としては難航したが、本人が最後まで、自分の拘りを持ち続け、それをなんとか活字にしようとしたことで、一貫した論稿となったと思う。よく最後まで忍耐してがんばれた。 |
キーワード1 | グリーフ ケア |
キーワード2 | 非専門職 |
キーワード3 | 絵本 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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