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学科 社会福祉学科
年度 2013
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 地域社会における子育て支援の在り方 ―育児の孤立化を防ぎ,育児不安の解消へ―
内容  近年,育児不安という言葉をよく耳にする.子育て支援の制度が昔と違って増えているのに,なぜ育児不安は無くならいのか.中には,「最近の母親はダメになった」など,子育て支援が行き渡ることで母親が甘やかされているからではないか,という意見もある.しかし,実際に育児不安が起きるのは母親だけが原因なのだろうか.本稿では,育児不安と関連のある育児の孤立化について取り上げながら,これからどのような子育て支援が必要とされているのかを明らかにすることを目的とする.
 まず最初に,子育てしている母親のほとんどが子育てに対する不安やストレスを抱えているという現代の子育ての現状を述べる.そして母親のほとんどが抱えている育児不安の実態や要因を明らかにする.次に,育児不安を抱えている母親が孤立した環境で子育てしているということに焦点を当て,育児の孤立化の社会的背景,引き起こされる問題について述べる.そこから,地域社会で子供を育てることの重要性を指摘する.そして,現在取り組まれている育児の孤立化を防ぐ子育て支援の例を挙げた後,その支援の問題点について考える.以上のことを踏まえたうえで,育児の孤立化を防ぎ,育児不安を解消するためにはどのような子育て支援が必要なのか論じる.
講評  本論文は、子育て支援をテーマにした力作です。支援が必要とされる背景としての育児の孤立化と育児不安を取り上げて、関連する多くのデータを丁寧に分析しながらの説得力のある考察がされています。家族形態や価値観、またライフスタイルの多様化のなかで、まさに「今」の時代に求められる子育て支援のあり方が主張されています。
キーワード1 子育て支援
キーワード2 育児不安
キーワード3 育児の孤立化
キーワード4 地域社会
キーワード5  
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