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学科 社会福祉学科
年度 2013
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 児童虐待の連鎖性と生活支援の重要性 ―負の連鎖を断ち切る―
内容  近年,児童虐待の問題は社会的問題として取り上げられるようになってきた.しかし,「児童虐待」が起きたことを社会は知れても,その後虐待を受けてきた子どもたちがどのような問題を抱えながら生きているのか,どのような苦しみを感じながら生きていこうとしているのか.また,虐待をしてしまった親にはどのような問題があるのかといった背景の詳細は知られていないのではないだろうか.
 まず,児童虐待の現状を取り上げながら,虐待によって子どもたちに残る心の傷,それらがどのような生活への影響を及ぼしてくるのかを心理的面から論じていく.次に,それらの心の傷をケアすることができた場合とできなかった場合を比較しながら,それらの違い,何故心のケアが必要であり,環境を整え安心できる生活環境が重要であるのかを明確にしていく.今後の子どもたちが生きていく中での心の葛藤,親から親への引き継がれていく「虐待」を断ち切り生きていくということ,それらに対する福祉からの支援・サポートのあり方を論じる.最後に虐待を乗り越えるに当たって他者からの「愛」を感じられる環境が,人が生きるために重要であることを証明していく.
講評  本論文は、児童虐待の問題について、虐待を受けた子どもの「その後の」苦しみや虐待をしてしまう親の背景にあるものを丁寧に探る論考が展開されています。子どもや親のそれぞれの葛藤に寄り添いながら、「虐待の連鎖」を断ち切るための支援のあり方が示されています。「人が生きていくこと」に対する筆者の力強いメッセージが伝わります。
キーワード1 児童虐待
キーワード2 連鎖
キーワード3 生活支援
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