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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小山 隆 |
タイトル | 異文化を背景に持つ外国人高齢者への支援 ―在日コリアンに焦点を当てて― |
内容 | 日本には現在約203万人の外国人が居住している。そのなかでも戦前から日本に居住するコリアン1世2世の高齢化が進んでいる。彼らが現在抱えている問題は歴史的背景によって翻弄されたものが現在まで解決されずに今に至っているものもある。高齢者となって無年金者や日本語の読み書きができない等の日常生活での支援も必要であるが、日本で長く暮らしているが母国ではない場所で高齢者として自分らしい生活を送るためには彼らの文化や生きてきた時代背景を知ったうえでの支援も必要である。また日本に長く暮らしているために母国の文化と日本の文化ふたつの文化を持つことになる在日コリアンに必要な文化への理解とは何かを述べていく。 |
講評 | 地域に住む外国人がやがて高齢者となる。外国人であることと、高齢者であることという二重のハンディを背負う人々の現状と対応策について検討した研究である。研究の結果、外国人高齢者は「経済」と「コミュニケーション」の二つの困難を抱えることになりやすいことについて、背景も踏まえた上で指摘している。その上で、京都におけるNPO法人の具体的な支援活動を紹介しその可能性を論じている。異なる複数の課題を抱える人々についての支援策は、理論研究からだけではなかなか導き出せないことが多い。その意味では、今回のように具体的な事例を検討することを通して、実践に近づいていくというアプローチは有効なものであると評価される。 |
キーワード1 | 外国人高齢者 |
キーワード2 | 在日コリアン |
キーワード3 | 多文化社会 |
キーワード4 | 文化への理解 |
キーワード5 | |
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