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学科 社会福祉学科
年度 2013
ゼミ名 小山 隆
タイトル 孤独死の現状とその対策 -社会的孤立を考える-
内容  今の日本社会は「無縁社会」と呼ばれることもあり,人とのつながりの希薄化が進んでいるとされる.それは,「つながり」の煩わしさから解放されたいという人々の願いが叶った結果であったかもしれない.しかし,個人主義化の進行により,「個人」が尊重される時代になったように感じるが,一方で,「社会的孤立」という問題が浮き彫りになった.そして,孤立は高齢者に限らず,若い世代,さらには,家族で暮らしていても起きているという.つまり,今や,様々な要因が絡み合い,誰もが孤立に陥る可能性があるということである.そこで本論文では,社会的孤立によって引き起こされると言われる「孤独死」に焦点を当て,その現状や背景を詳しく調べることを通して,社会的孤立状態に置かれている人々の存在に注目する.そして,今後の課題とされる「個人情報保護」の問題に触れながら,今後どのような支援が求められているかを考える.
講評  社会的孤立の問題を「孤独死」に焦点を当て、背景、実態、対策について論じた研究である。各課題について丹念に複数の資料にあたり明らかにしていることに本研究の特徴がある。例えば、孤独死の実態について新聞記事デーベース、雑誌記事データベース等を通して検討し、孤独死に関する記事は阪神淡路大震災を機に一気に増えていること。その後一度減少するが2005年前後以降再び増加し続けていることなどを明らかにしている。他にも、「孤独」と「孤立」の違いを論じ、「孤立しやすい人々」には高齢者だけでなく「働き盛りの男性」が含まれることなど丁寧な文献研究から明らかにしていることが評価される。
キーワード1 無縁社会
キーワード2 孤独死
キーワード3 社会的孤立
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