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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小山 隆 |
タイトル | 障害児の中絶について |
内容 | 2013年4月より、日本産婦人科学会が認可した医療施設で新型出生前診断が開始された。出生前診断は妊婦や胎児の健康状態を知る上では、大切な診断である。しかし、2013年11月22日の朝日新聞の記事では、出生前診断で胎児が障害児だと判明した妊婦の9割が中絶をしていることが明らかとなった。医療技術の進歩により、病気や障害の早期発見や予防が可能となり、私たちに多くの恩恵をもたらした。しかし、一方で出生前診断により命を奪われる障害児がいるという問題が潜んでいる。本論文では、障害児の出生についての歴史や法律について触れた上で、出生前診断が胎児(障害児)や妊婦にどのような影響をもたらすのか、医師はどのように情報を与え、妊婦はどのように自己決定すべきなのか、そして今後医療と福祉のあり方について述べている。 |
講評 | 障害児の中絶について、歴史、法律、原因について検討した上で、福祉の立場からできることについて論じている研究である。そして、現在法的には胎児の障害を原因とした中絶は認められていないにもかかわらず、現実には後を絶たないことについて論じ、母親だけの問題としてとらえるのではなく「障害を受容できる社会作り」が必要であることについて論じている。中絶自体については基本的に反対であることについての立場性を保ちながらも、そうせざるを得ない人々の思いや置かれる状態にも理解を示し、社会の問題として議論を展開していることに本研究の特徴がある。 |
キーワード1 | 障害児 |
キーワード2 | 中絶 |
キーワード3 | 出生前診断 |
キーワード4 | 自己決定 |
キーワード5 | |
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