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学科 社会福祉学科
年度 2013
ゼミ名 小山 隆
タイトル セーフティーネットとしてのベーシックインカム
内容  今日の日本では働けなくなってしまってもセーフティーネット(安全網)としての生活保護制度が存在する. それに利用すれば少なくとも飢えることはないはずである. しかし, そうであるはずなのに餓死してしまう痛ましい事件が起きている. そこで本稿では, 生活保護制度を洗い直し機能不全に陥っていないか検証する. また, 比較的新しい所得保障の考え方にベーシックインカム(基礎所得)というものがある. 簡単に言うと全ての人に毎月一定額を無条件に給付するというものであるが, これが生活保護の代わりとしてセーフティーネットに成り得るのか, 世界での実例を踏まえた上で日本における実現の可能性について論じる. それに加えてベーシックインカムを通して当たり前だと思い込んでいることについても考えていく.
講評  ある意味で理想的ではあるが、実現可能性に疑問をもたれることの多い所得保障制度としての「ベーシックインカム」について論じた論文である。スティグマ、実態としての水際作戦、ワーキングプアなどの問題から、生活保護制度は実質破綻しているとし、ベーシックインカムについて紹介している。本研究は、ベーシックインカムという制度について、観念的なものとしての紹介だけでなく各国の事例からその実現可能性について論じているところに特徴があるといえる。さらに学部生としては珍しく、複数の英語資料原点にもあたり、翻訳していることにもその積極性がうかがえる。
キーワード1 生活保護
キーワード2 ベーシックインカム
キーワード3 セーフティーネット
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