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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 黒木 保博 |
タイトル | 「つながりをもつということ,地域通貨の可能性」 |
内容 | 近年,財政状況の悪化や,地域の人間関係の希薄化が日本の問題として取り上げられている.この問題は,これからさらに日本を追い込んでいく問題であり,未だ具体的な解決策などはほとんどない.この問題に対して,地域にのみ作用できる通貨である地域通貨を用いて解決策を考えていく.解決策を考えるうえで,地域通貨による有償ボランティア,地域通貨の特徴,法定通貨との違い,世代別メリット,それぞれ特徴の違う実践事例,また実際に地域通貨発行の行っている団体にインタビューすることで,地域通貨のこれからの動きを考え,将来可能であると考えられる提案を地域通貨の問題点や日本の課題を考慮に入れて導き出していく.そして,地域通貨を法定通貨の劣化通貨という認識から第二の通貨として日本を支えることを目的とした運用を述べる. |
講評 | すでにゼミ生には伝えているが、黒木ゼミの卒業論文評価項目は次の通りである。1)論旨の明快性(一貫性) 2)着目点、3)準備力(作成発表内容等)、4)構成力、5)文献の収集、6)文献の応用、7)表現力、8)卒業発表会内容、を各項目で評価し、総合点とする。 1, 例年通りに3)「準備力」は、二極化した。専門演習クラスにおける発表準備、発表内容、レジュメ内容での評価となる。5)の文献収集、6)文献応用と密接な関連を持っている、テーマ設定・提出は、ほぼ一斉にできたものの、準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意や積極性で差が出てきたと思われる。 2, 2)着目点については、そのテーマ・内容に着目した各自の問題性・課題性との関連で評価できた。自分の思いと証しからよく理解できた。 3, 1)論旨の明快性(一貫性)、4)構成力、7)表現力に関しては、例年以上によくできている論文が多かった。 4, ゼミクラスでは常々「激励」の意味を込めて伝えてきたことである。卒論作成過程と提出出来た卒論内容こそが大学生時代の学びの集大成である。講義科目はいわば「受動的姿勢」で良かったが、卒論作成は主体的、能動的に自らが創り出していくことでもあった。各自のいろいろな動機から徐々にテーマを絞り、文献や資料を集め、これを読破・分析・整理した。自分の疑問点からどうすれば仮説を導き出し、それを論証するために論文を書いたという事実が、卒論成果として残ったと思う。多くのゼミ生は自分自身との戦いであったと思う。苦しい思いをしながら作成作業をした。多くの人はこのような長文を書くことは今後の人生においては経験しないであろうと思われる。自分はあの卒論を書き上げたのだという自信だけはもって卒業して欲しい。もちろん、自分に厳しく自分を鼓舞して作成に立ち向かった人と、できるだけ自分との戦いを調整しながら作成した人とに区分できるかもしれない。 最後に、私とゼミ生の「仲介者」として、ゼミ生の相談に気軽に、またこまめに文献指導や作成助言をしてくれたTAの大学院生に感謝の言葉を述べておきたい。 |
キーワード1 | 「地域通貨」 |
キーワード2 | 「つながり」 |
キーワード3 | 「有償ボランティア」 |
キーワード4 | |
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