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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | オウム真理教とメディア |
内容 | 日本人の多くは仏教に親しみを感じているとはいいながらも無宗教のようなものである。一方で、創価学会などに代表されるように自ら宗教団体に入会する人もいる。そういった宗教団体の中でも、本稿では私たちが生まれた当時に全盛を誇り、大きな犯罪をいくつも起こしたオウム真理教とその布教媒体であるマスメディアとの関係について研究した。それまでの新興宗教とは違い、いわゆるエリートたちが麻原彰晃の下に集い、その布教活動において情報化社会の強みを生かしたことについて、まずは他宗教との比較を交えながら考察した。また、なぜ人々が宗教に救いを求めるか、その中でもなぜオウム真理教に救いを求めたかについて、オウム真理教の特殊性とともに述べている。さらには、オウム真理教側からだけのメディア利用ではなく、メディアはどのようにオウム真理教を報道したか、そこにどのような問題があったか、オウム真理教が解体しAleph、光の輪となった現在、メディアはどのように新たな宗教犯罪の防止に努めるべきかについて考察している。 |
講評 | 筆者は日本人独特の何でも受け入れやすい宗教観のなかで信者の帰依の仕方が特異かつ深く、現在もカタチを変えながらも実態はそのようである「オウム真理教」に注目し、布教媒体として利用したマスメディアとの関係を考察した。また人びとがなぜそうした反社会的宗教に救いを求めたかについても検証し、さらには後に糾弾されるオウム真理教を当時のメディアはどのように報道したか、教団がAleph、光の輪となった現在、メディアはどのように宗教犯罪の防止に努めるべきかについても検討した。メディア学科の卒論として高く評価できるものである。 |
キーワード1 | 新興宗教 |
キーワード2 | オウム真理教 |
キーワード3 | 宗教報道 |
キーワード4 | 情報化社会 |
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