詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | ボーカロイドのメディア展開について |
内容 | 初音ミクを中心としたボーカロイドブームは、発売元のクリプトンと、作品発表の場であるニコニコ動画が積極的に整備を行ったことで拡大し、維持されてきた。活気に満ちた創作の場は、アマチュアのクリエイターに活躍の機会を与えた。この文化を保ちつつも、この数年でボーカロイド周辺の市場は、中高生がメインのゾーンになった。メインストリームにまだ見出されていない若いクリエイターたちが作品をぶつけ合い、感受性の強い年代の受け手が熱狂的な反応を返し、ネット時代にふさわしい新しい文化と感性が育っている。そこには、すでにオタクやサブカルチャーのような、既存のカテゴライズには収まらない、新しい表現たちがあふれている。過熱するボカロ小説の市場などのメディア展 開は、ある意味で市場の原理にしたがって、そうした作品たちの「感性」を取り込み、メインストリームへと解き放ちはじめている。 |
講評 | 2013年度の卒業研究は、きわめてバラエティに富んでいた。テレビのアイドル像、漫画の表現規制、妖怪のキャラクター化、ボーカロイト、表現の自由など、さまざまであった。アニメ、ゲーム、漫画、小説、表現規制など多岐にわたる。各人の関心や熱い思いが、個々の論文に反映されていて、読み応えがあった。資料的にはさらに探索すべき余地のある論考もあるが、取り上げたテーマに対する真摯な態度には、共感できるものが多かった。なかには400字で200枚近い力作もあり、熱意のほどがうかがえた。今年のゼミ生の数は30名近く。多人数であったため、個人指導という点では十分な指導が行えなかった点が反省点としてある。しかし、みんなそれぞれよくがんばったと思う。(竹内ゼミ) |
キーワード1 | 初音ミク |
キーワード2 | ボーカロイド |
キーワード3 | ニコニコ動画 |
キーワード4 | N次創作 |
キーワード5 | メディアミックス |
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